カウンセリング 音楽カフェ 自由の子 ! の日記
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危険に対する反応
2014.10.22
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パニックは,危険に対する体の正常な反応です。例えば,あなたが道路を横断しているとしましょう。1台の車が自分の方へ突進してくることに突然気づきます。すると,一瞬のうちに体内で物理的,化学的変化が生じます。そのおかげで,あなたは安全な場所へ全速力で逃げることができます。しかし今度は,この同じパニック症状がはっきりした原因もないのに起きることを考えてみてください。R・リード・ウィルソン博士はこう述べています。「パニック発作は,パニックが脳を欺いて,危険が差し迫っていると思わせるときに生じる。例えば,食料雑貨店の通路にのほほんと立っているとしよう。そこへ突然パチンと緊急用スイッチが入って,『非常事態発生! 体内の全組織は戦闘の準備をせよ!』という命令が下るのである」。実際にこのような発作を経験した人でなければ,その激しさを十分に理解することはできません。アメリカン・ヘルス誌はこう描写しています。「それはアドレナリンが激増する現象であり,5分,1時間,あるいは一日中,体を興奮させては,襲ってきた時と同様すばやく,また謎めいた仕方で消えてしまう。発作に見舞われた人は活力を奪われて疲れ果て,次の発作を恐れる」。